サラリーマン社長の日本企業はM&Aに失敗する

最近、日本企業が海外M&Aで失敗をして巨額の損失を計上したり、倒産の危機に瀕するというニュースをよく目にします。

日本企業のM&A成功確立は、国内、海外を問わずに数%程度というのは有名な話です。大抵は、お荷物になります。よくてトントンです。どちらもコストと多大な労力だけがかかるので、失敗です。成功するのは本当にわずかです。

そもそも、企業を買ったり、再生させた経験がほとんどないのに、いきなり大きな買い物をするのが間違えです。ノウハウや成功体験がないのに、いきなり上手く行くわけがありません。

日本企業は「慎重で挑戦をしない」と言われますが、私は「慎重で判断は遅いくせに、無謀な挑戦はする」と思っています。そもそもリスク管理が甘すぎます。

リスク管理」とは、想定されるあらゆることに対して、それが起こったらどうするか、起こらないようにするために何をするか、をあらかじめ決めておくことです。

日本企業は、「こんなリスクが存在しますが、確立が低いのでほとんど起こり得ません。」で済ませてしまいます。欧米企業は、そのリスクが起きたときの対応を考え、明文化してリスクマネジメントのマニュアルに組み込みます。

これは、「企業文化」の違い、というよりも、そもそも日本と欧米の「価値観」の違いという根本的なレベルの話だと思います。

根本的すぎて、誰も疑問に思っていないので、いつまで経っても改善されないのだと思います。

アメリカには国防のための「対宇宙人用マニュアル」が存在するという話があります。「宇宙人がやってくる」というリスクに対して、本気で対応を考え、マニュアル化しておくのです。まぁ、これは都市伝説的な話かもしれませんが、それでも、アメリカなら本当にあってもおかしくありません。アメリカは、そういう価値観の国なのです。どんなに僅かであっても、可能性が存在するならば、それが起きたときの対応を考え、備えておくことが「リスク管理」です。

日本企業はこれができないのです。可能性はどの程度か?影響はどの程度か?ばかりを分析しようとして、実際に起きたらどうするかを真剣に考えないのです。だから「リスクに弱い」のです。リスクに弱いから、「慎重」にならざるを得ず、挑戦が少なくなるのです。そして、成功や失敗をした経験がほとんどないくせに、たまに調子に乗って、いきなりとんでもない挑戦をし、大失敗をするのです。

参考: VIP待遇経験ないサラリーマン社長ハメる投資銀行の巧妙手口│NEWSポストセブン