西松屋の働き方改革「5店舗に店長が1人、でも夕飯を家で食べられる時間帯には帰っていますよ」

西松屋は全国にベビー・子供衣料品店を全国展開しています。

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1人の店長で最大5店舗を任せられますが、決してブラックな働き方をしているわけではありません。

「午前10時前に出勤して、夕飯を家で食べられる時間帯には帰っていますよ」。

ポイントは「やるべきこと」と「やらなくていいこと」を明確にすること。

西松屋の店長は「やるべきこと」と「やらなくていいこと」が明確に線引きされている。「やらなくていいこと」の代表がレジ打ちや商品発注、掃除などだ。

さらに、「やるべきこと」を減らすための仕組みがあります。

「やるべきこと」は従業員への作業指示書の作成や勤怠管理など。さらに、この「やるべきこと」を可能な限り減らすべく、日々検討を続けている。 

本社には、パートやアルバイトなど、現場で働く人が気がついた問題点を吸い上げ、改善策を考えることだけが仕事の部署があります。

同部には約10人の社員が所属しているが、彼らの仕事は問題の吸い上げと、その改善策を考えることの2つだけだ。

例えば、不良品が返品された際に2種類の書類を書いていたのを1種類に減らしました。

たかが書類1種類を減らすだけの些末なことのように思えるが、900店以上ある西松屋全体で考えると、不良品処理にかかる作業時間を年7883時間削減できる計算になるという。

一人にとっては、書類を書く枚数が1枚減るのは「些細なこと」です。「ちょっと面倒くさいな」で済んでしまいます。上に意見を上げても、他の企業だったら、「面倒くさいなんて言わず、仕事なんだからちゃんとやりなさい」とむしろお叱りを受けるかもしれません。ですが、西松屋はこの「ちょっと面倒くさい」を問題点として捉え、効率化する方法を考え、実践してきました。

一つ一つは小さな改善の積み重ねですが、その結果は大きな改革になっています。働き方改革の一つの方法です。

日本全体の課題となった「働き方改革」の成否を握るのは、大掛かりなシステム投資やトップダウン型の制度見直しではなく、現場で働いている人間の声に真摯に耳を傾け、小さな改革を弛まず続けていくことではないか――。

出典: 5店舗で店長1人、でも“ブラック”じゃない:日経ビジネスオンライン